ズワイガニとタラバガニの違い

蟹には種類が多くありますが、日本で特によく食されているのは、ズワイガニとタラバガニです。
ここでは、それぞれの違いや特徴についてご紹介します。

まずはズワイガニですが、これは細長いハサミと足が合計10本あることが特徴の蟹です。
長い分、食べ応えがあるため人気となっています。しかも殻のトゲが少ない上に、殻からすっぽりと身が抜けます。つまり食べやすいということですから、その点も人気の理由となっています。

加えてズワイガニの身は、味が濃厚な上に、ほんのりとした甘みがあります。甲羅の内側には、味噌もギュッと詰まっているので、その独特の旨味を好む人からも、ズワイガニは注目されています。

ちなみに、蟹の中でも特に質が良いことで知られている越前ガニや松葉ガニは、いずれもこのズワイガニです。
越前ガニは、越前地方で水揚げされることからそう呼ばれています。そして松葉ガニは、京都から鳥取にかけての日本海側で水揚げされます。かつて漁師が、松葉で焼いて食べたことから、松葉ガニと呼ばれるようになったと言われています。

一方タラバガニは、ゴツゴツとした硬い甲羅や殻に覆われた蟹です。正確には、蟹ではなくヤドカリの仲間です。足の数も、正真正銘の蟹のズワイガニと異なっていて、ハサミを加えても合計8本です。

しかし体が大きく、中には1メートルを超える大きさのタラバガニもいます。トゲが多い分、堂々として見えるので、タラバガニはヤドカリの一種でありながらも、蟹の王様と呼ばれています。

しかもそのトゲだらけの殻の中には、弾力のあるプリプリとした身が、隅々にまでぎっしりと詰まっています。掻き出しながらたっぷりと食べることができますし、風味も上品なので、その点からもタラバガニは、蟹の王様として愛されているのです。

ただし、味噌はほとんどありません。そのため、蟹の身を食べることが好きという人にはタラバガニが、身に加えて味噌も食べたいという人にはズワイガニがおすすめと言えます。